あさり・カニ

あさりバター カニ風味?

あさりとカニ

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 『あさりバター カニ風味?』


  要するに…。
  あさりからカニが出てきたのだ。

  あさりを使って料理というのは、何度もやってきたが、
  あさりからカニが出てきたのは、初めての経験だった。


   フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 「アサリ」より
スーパーで買い物をしていたら、活きのいいあさりを
見つけた。

「熊本産 活あさり 鮮度を保つ為に完全には砂抜きして
 ありません 調理前に薄い塩水(3%)で30分程ひた
 して下さい 活物ですのでお早めにお召しがり下さい
 消費期限08.4.19 加工年月日08.4.17」


とある。

よし、今日は、あさりバターだ!と、購入した。
あさりバターは、愛妻の好物なのだ。

正味量350グラムで、278円。まあ、高くはなかろう。

問題は、鮮度だね。
いざ調理してみると、死んでいて殻が開かないなんていうのが
意外と多い。


「薄い塩水(3%)で30分程ひたして下さい」なんていった
って、3%なんてどうやりゃあいいんだ?

ボールにあさりと水を入れて、3つかみほどの塩を放り込ん
でおいた。

確かに活きがいい!
盛んにベロを出している。
ここまで活きがいいというのは、めったにない。
味付けはどうしたらいいのか分からないので、インターネット
で調べてみた。


おおむね、次のようだナ。
@バターの他には、塩コショウで味付け。
Aアサツキなど入れてもいい。ニンニクは必需か。
Bあさりを鍋に入れる前に、カラをよくこすって
 ヌメリ等を落とす。


で、結局、出来上がりを味見してみて分かったが
「塩コショウ」は、超少なめでいいようだ!

あさりから濃いダシが出るので、十分濃厚な味に
なるからだ。



出来上がりを写真に撮るつもりでいて、愛妻が
半分ほど食べた頃に、「撮ってなかった!」と
気がついたがもう後の祭り。
          これは、別の日に再挑戦して撮ったもの。
ところが、愛妻が面白いものを見つけた。

「カニが入っている!」

というのだ。

あさりバターのスープの中から出てきたのは、
体長5〜6oくらいのカニ。

あさりに食われたものというよりは、あさりの
カラの中に同居でもしていたものではないかな。


それにしても、よくまあ!!
インターネットで、

「あさり カニ」

で検索をしてみたら、出ている、出ている。


アサリの料理をしようとして、カニが出てくるという経験をしている人、
けっこういるようだ。


塩水につけて塩出しをしていたら、生きているカニが出てきた!なんて人も
いる。


「かくれがに」という種類のカニらしく、あさりに寄生しているとのこと。
「オオシロピンノ」という名のカニのようだ。

生きたカニがゲットできないものかと、次の日、あさりを2パック買ってきて、
塩出しをした後、見てみたが、残念ながら、生きたカニには、お目にかかれ
なかった。


ま、いつか、生きたカニに出会えるにちがいない。

このあさりを使った料理に、「深川飯」(深川丼)がある。
一度食べてみたいと思っていて、まだその機会がない。


「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」 というサイトの「アサリ」の項を読ん
でいたら、深川飯(深川丼)についての記述が出ていた。


《アサリの剥き身とネギ、ゴボウなどを味醂(みりん)。薄口醤油で軽く煮て、
卵でとじて、熱いご飯にかけ回す。》

と、ぼうずコンニャクさんの『我が家で作る深川飯「ぶっかけタイプ」』
紹介されていた。

まずは、これを真似て、ぜひ深川飯、食べてみたいナと思う。


カニからは離れてしまったが、あさりは、単に美味いというだけでなく、
水質浄化など、大切な役目を果たしているという。


静岡県浜松市にある、
浜名湖を体験学習できる水族館「「ウォット」のホームページに、
浜名湖で採れるあさりについて、詳しく紹介されている。


ここのホームページの「学習ページ」にある「あさり」の項でも、

「アサリが水をこす(ろ過する)量はかなり多く、しかもアサリが食べられない
 ような汚れも粘液で包んで排出し、それはヤドカリ等の他の生物が食べます。
 そのため、アサリが多くいる干潟は、海水をきれいにするのに大変役立ってい
 るのです。」


と、あさりの持つ水質浄化機能ついて説明されている。


『ウィキペディア』によれば、

「 成貝の濾水量はおおよそ、1個体で10L/日と多く、水質浄化と
 漁獲回復の双方を狙った干潟再生事業も少なくない。」

フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 「アサリ」 より)


という。


ただただ食べることだけに、呆けてはいられない。
あさりも、海を守っているのである。




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