這い上がる

故郷・北海道の物語

這い上がる

 HOME  〉 這い上がる!
      

 『這い上がる!』


 1962年(昭和37年)私は、函館市立光成中学校
 に入学する。

 小学校時代、転校ばかりしていて、ほとんど
 「お勉強の分からない子」になっていた私は、
 この中学校で、「這い上がる」挑戦を始める。

 まずは、中学校から始まる英語。全員一緒に
 スタートする英語を本気でがんばってみよう、
 そう考えていた。



     現在の光成中学校。私が通っていた頃は、
       こんな立派な校舎ではなかった。


私が、函館市立光成中学校に入学した頃は、大村崑(おおむらこん)がテレビで
ダイハツの「ミゼット」の宣伝を盛んにやっている時代だった。

ダイハツの「ミゼット」は、小型三輪自動車で、「ミゼット」には、「小人」「小型」
「小さい」といった意味があるようだ。


*YouTubeで、「ダイハツ ミゼットの生コマーシャル」というのが見つかった。
 このページのおしまいところに、ミゼット関連の動画を集めておいた。


   これは、オロナミンCのコマーシャル
   に出ている大村崑。
     小回りのきくダイハツ・ミゼット。


エイジ」、「ジョージ」、「昆ちゃん」(大村崑に似ていた)、「アサリ」、「ミゼット」(小さくて、馬力がある!)、
「ナキベチョ」、「スーパーマン子」…。

中学の先生たちには、みんなあだ名がついていた。
苗字、名前そのままのものもあったが。


授業中、窓の方を向いて、しょっちゅうハンカチで眼を押さえていた音楽の先生がいた。
若い、美人の女の先生だった。

私は、純情なだけの、世間知らずな中学生だったが、やんちゃで、反抗的な同級生が
いっぱいいたようで、その後も、その先生、窓の外を眺めて、よく泣いていた。


ナゼ、「マント」なんかが我が家にあったのかが、よく分からないのだが、宇賀浦町の我が家で、
私は、「マント」を羽織って一心不乱に勉強しつづけていた記憶がある。


机に向かって勉強を続けていて、眠くなるとマントを毛布代わりに、机の前でそのまま眠った。

「鼠の金縛り」を経験するようになったのは、この頃からだ。

机に前屈みの状態で眠っているわけで、姿勢に無理があるのと眠る時間が不規則になって
いるせいなのだろう。「金縛り」になって当然なのである。



金縛り状態になると、半分寝ていて、半分醒めて
いるような感じで、すごい
恐怖が襲ってくる。

この恐怖感が耐えられない!

起きよう、起きようとするのだが、身体は動かない。

身体を目醒めさせて、この恐怖から逃れるための
方法は、二つ。

1)神経を集中させて、一気に身体を動かす。

2)神経を集中して、大声をあげる。

ま、成功率は、あまり高くない。
大体、「眠っている」中のことなのだから。


たまに、自分の悲鳴で目が醒める、なんてことはあった。


       ムンクの「叫び」。

れにしても、この時期、よくがんばって勉強していたものだ。

「金縛り」になりながら、1年2学期の後半に、英語のテストでクラス(学年?)で
2位の成績をとることになる。


「這い上がることが始まった!


*YouTube:ミゼット関連の動画集
@ミゼット
A550 ミゼットII/ミゼット 1/4
B550 ミゼットII/ミゼット 2/4
C550 ミゼットII/ミゼット 3/4
D550 ミゼットII/ミゼット 4/4


                                                        ▲ページTOPへ戻る



                         HOME      次のメニュー『演劇とミゼット先生と、「夕鶴」の物語』へ。

『故郷・北海道の物語』トップページ』

『日当たりのいい縁側と、葡萄の木の家』

『読売巨人軍のジャイアント馬場がそこにいた』

『石川啄木の住んでいた青柳町へ』

『坂の上の町・青柳町から坂の下の町・末広町へ』

『「ギビミーマネー」、「ギブミーチョコレート」』

『蜘蛛事件』

『テレビとどぶろくの時代』

『砂山とお化け煙突の町へ』

『這い上がる!』

『演劇とミゼット先生と、「夕鶴」の物語』

『豪傑の誕生』

『初恋の定義』
   
『1968年十勝沖地震…縦揺れ地震の怖さ』

『三島事件起きる……三島由紀夫、市ヶ谷で割腹』

『銅鑼の音とともに、青函連絡船で』

『箱館戦争・激戦の地…五稜郭』

『中島三郎助と中島町』

『記憶の中の洞爺丸台風』

『イカの街・函館とイカ売りの声』

『函館の七夕祭り』

『函館の匂いと塩辛』


  

『北の大地・北海道、2007年・夏の旅』

『北海道のセミ』

『アイヌ民族のこと』

『仙台藩白老元陣屋の見学』

『函館弁について』

「プロフィールページ」




番外編

『寄生虫・ニベリニア…この「白い、スゴイ奴ら」と、共に!』

『中高年とラーメン』

『クジラの刺身』

『魚料理そして鯨』

『鱈腹食べる鱈!』

『温泉の効能』

『埼玉の四季2008』

『埼玉の四季2009』

『あさりバター カニ風味?』

『我が家の食卓』

『東京散歩(お江戸散歩)』




姉妹サイト

『「私」の国分一太郎研究』

『埼玉の四季』 (リニューアル版)

『東京散歩(お江戸散歩)』 (リニューアル版)

『悩みごと、困りごとを解決したい!
 遊々お役立ち情報館』




◎リンクについて   リンク集ページへ 
    Copyright (C)  『故郷・北海道の物語』 All Rights Reserved 
http://www.sahiyuna.net/