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『這い上がる!』 |
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私が、函館市立光成中学校に入学した頃は、大村崑(おおむらこん)がテレビで ダイハツの「ミゼット」の宣伝を盛んにやっている時代だった。 ダイハツの「ミゼット」は、小型三輪自動車で、「ミゼット」には、「小人」「小型」 「小さい」といった意味があるようだ。 *YouTubeで、「ダイハツ ミゼットの生コマーシャル」というのが見つかった。 このページのおしまいところに、ミゼット関連の動画を集めておいた。 |
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「エイジ」、「ジョージ」、「昆ちゃん」(大村崑に似ていた)、「アサリ」、「ミゼット」(小さくて、馬力がある!)、 「ナキベチョ」、「スーパーマン子」…。 中学の先生たちには、みんなあだ名がついていた。 苗字、名前そのままのものもあったが。 授業中、窓の方を向いて、しょっちゅうハンカチで眼を押さえていた音楽の先生がいた。 若い、美人の女の先生だった。 私は、純情なだけの、世間知らずな中学生だったが、やんちゃで、反抗的な同級生が いっぱいいたようで、その後も、その先生、窓の外を眺めて、よく泣いていた。 ナゼ、「マント」なんかが我が家にあったのかが、よく分からないのだが、宇賀浦町の我が家で、 私は、「マント」を羽織って一心不乱に勉強しつづけていた記憶がある。 机に向かって勉強を続けていて、眠くなるとマントを毛布代わりに、机の前でそのまま眠った。 「鼠の金縛り」を経験するようになったのは、この頃からだ。 机に前屈みの状態で眠っているわけで、姿勢に無理があるのと眠る時間が不規則になって いるせいなのだろう。「金縛り」になって当然なのである。 |
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金縛り状態になると、半分寝ていて、半分醒めて いるような感じで、すごい恐怖が襲ってくる。 この恐怖感が耐えられない! 起きよう、起きようとするのだが、身体は動かない。 身体を目醒めさせて、この恐怖から逃れるための 方法は、二つ。 1)神経を集中させて、一気に身体を動かす。 2)神経を集中して、大声をあげる。 ま、成功率は、あまり高くない。 大体、「眠っている」中のことなのだから。 たまに、自分の悲鳴で目が醒める、なんてことはあった。 |
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それにしても、この時期、よくがんばって勉強していたものだ。 「金縛り」になりながら、1年2学期の後半に、英語のテストでクラス(学年?)で 2位の成績をとることになる。 「這い上がる」ことが始まった! |
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*YouTube:ミゼット関連の動画集 @ミゼット A550 ミゼットII/ミゼット 1/4 B550 ミゼットII/ミゼット 2/4 C550 ミゼットII/ミゼット 3/4 D550 ミゼットII/ミゼット 4/4 |
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