テレビ・ドブロク | |
テレビとドブロク |
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函館駅の近く、若松町に母方の祖父母の家があった。 日曜日になると、母、弟とともによく出かけていった。 この辺に、祖父母の家があった。 今は、駅前地区の再開発で、昔の面影はない。 ちず丸へリンク |
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末広町から、市電に乗って函館駅前まで10分くらいだろうか。 日曜日というと、出かけていく。 目的は、テレビ。 当然、この頃のテレビは、白黒だ。 末広町の我が家には、まだテレビがなかった。 弟とふたり、祖父母の家のテレビの前に陣取ってテレビを見ていた。 当時、どんな番組があったのかは、思い出せない。 |
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「少年ジェット」とか「怪傑ハリマオ」、「ナショナルキッド」、 「まぼろし探偵」なんて名前は浮かんでくるのだが。 今度、北海道にいる弟に、聞いてみようかと思っている。 |
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祖父母の家に行くのに関して、テレビのほかに、実は、もう一つ楽しみ があった! 流し台の下の戸棚を開けると、甕(かめ)が出てくる。 祖父が作った「ドブロク」が入っているのだ。 行くたびに、甕の中の「ドブロク」をオタマですくっては、飲んでいた。 あまくて、すっぱい味が、何ともいわれず、これをいただくのが大きな 楽しみだったのだ。 酔っ払った記憶はないから、一杯か二杯くらいだったのだろうが、 小学3、4年生のこの頃から、私は、母方の祖父、父方の祖父 (どちらもかなりの酒豪だったようだ)の血を継いでいたようである。 「ドブロク」は、50歳過ぎてから、何度か、自分用に作ってみたが、 どうもすっぱくなるばかりで、まだ成功していない。 これに成功するようになったら、私の酒代は、ずいぶん節約できる ことだろう。 「ドブロク」を売るのは「法律違反」なので、中々「ドブロク」を飲む機会 は少ないのだが、上野界隈でせっせと探すと、おいしく飲ませてくれる お店がある。 もちろん、メニューに「ドブロク」などとは、書かれてはいない。 北海道の弟を連れていって一度、その店で「ドブロク」を飲む機会 があったが、弟いわく、 「ヨーグルトの酒といった感じだナ。」 製法は秘密なので何ともいえないが、このお店の「ドブロク」は 「ヨーグルトの酒」という表現に、まさにぴったりの味なのである。 3、4年生の頃に飲んだ、祖父の「ドブロク」は、もっとシンプルな味、 米の甘みと何ともいえないすっぱみの味だった。 「ドブロク」作り、再度挑戦だナ。 |
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